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実は汚れてる?おもちゃとベビーカーの正しい除菌で、赤ちゃんを病気から守る!

実は汚れてる?おもちゃとベビーカーの正しい除菌で、赤ちゃんを病気から守る!

2025年06月05日 15:19

「うちの子、よくおもちゃをなめてるけど大丈夫かな?」「ベビーカーってどうやって清潔に保てばいいの?」そう心配するママやパパは多いはず。

毎日使うおもちゃやベビーカーは、実は目に見えない雑菌の宝庫なんです。赤ちゃんは何でも口に入れてしまうし、免疫力もまだ低いから、ちょっとした菌が病気の原因になることもあります。

でも大丈夫!正しい除菌方法を知っていれば、大切な赤ちゃんをしっかり病気から守れます。

この記事では、おもちゃとベビーカーの除菌の必要性から、安全で効果的な方法、そして注意点まで、分かりやすく徹底解説します。

今日から実践できる簡単な方法で、安心・安全な育児環境を整えましょう!


この記事を読むための時間:3分 

1. なぜ除菌が必要?おもちゃとベビーカーに潜む意外な汚れと菌の正体

1-1. 赤ちゃんを取り巻く菌の脅威:どこからやってくる?

赤ちゃんが触れるものは、私たちの想像以上に菌が付着しています。例えば、外出先の公園の砂場や、スーパーのカート、はたまたママやパパの衣服にも、目に見えない菌が潜んでいます。

これらは、赤ちゃんが舐めてしまうおもちゃや、肌に触れるベビーカーに容易に付着し、サルモネラ菌黄色ブドウ球菌ノロウイルスなどの病原菌を赤ちゃんにもたらす可能性があります。特に、抵抗力の弱い乳幼児は、これらの菌に感染すると、下痢や嘔吐、発熱といった症状を引き起こしやすいため、注意が必要です。

実際に、ある研究では、家庭内の日常的に使用される場所に多くの細菌が存在することが示されており、特に乳幼児が触れる場所の衛生管理の重要性が指摘されています。

1-2. おもちゃ・ベビーカーが「雑菌の温床」になりやすいワケ

おもちゃやベビーカーが雑菌の温床になりやすい理由はいくつかあります。

まず、赤ちゃんが口に入れたり、よだれや食べこぼしが付着することで、菌が繁殖しやすい環境が作られます。特に、布製のおもちゃ複雑な形状のプラスチック製おもちゃは、隙間に汚れがたまりやすく、水分が残ることで菌が繁殖しやすい傾向にあります。また、ベビーカーは屋外で使用するため、泥や砂、花粉、排気ガスといった外的要因だけでなく、汗や食べこぼしなど、赤ちゃん自身の汚れも蓄積しやすくなります。これらの汚れは、単なる見た目の問題だけでなく、菌の栄養源となり、増殖を促進してしまうのです。

定期的な除菌を怠ると、これらの場所で菌が爆発的に増え、赤ちゃんが病気になるリスクを高めてしまいます。

1-3. 除菌を怠るとどうなる?子どもの健康リスクと大人の影響

除菌を怠ることで、赤ちゃんは様々な健康リスクにさらされます。前述したような消化器系の病原菌だけでなく、風邪やインフルエンザなどのウイルスも、おもちゃやベビーカーを介して感染が広がる可能性があります。特に、集団生活を送る保育園や幼稚園では、共有のおもちゃからの感染が問題となることも少なくありません。

また、アレルギー体質の赤ちゃんの場合、ダニの死骸やフン、カビなどが付着したおもちゃやベビーカーに触れることで、アトピー性皮膚炎や喘息などの症状が悪化する可能性も指摘されています。

さらに、除菌が行き届いていない環境は、赤ちゃんだけでなく、触れる大人にも感染リスクをもたらし、家族全体の健康に影響を及ぼすこともあります。

 


2. これが基本!おもちゃの種類別・安全で効果的な除菌方法

2-1. プラスチック・木製おもちゃの簡単除菌術

プラスチック製や木製のおもちゃは、比較的除菌しやすい素材です。まず、中性洗剤とぬるま湯で表面の汚れを洗い流しましょう。

細かい隙間や溝は、使い古しの歯ブラシなどで丁寧にこすると効果的です。その後、アルコール除菌スプレー(赤ちゃんにも安全なものか成分を確認しましょう)を吹きかけ、清潔な布で拭き取ります。木製のおもちゃは、水分が染み込みやすいので、固く絞った布で拭き、十分に乾燥させることが重要です。

木製のおもちゃにアルコールを使用する場合は、変色やひび割れの原因になることもあるため、製品の取扱説明書を確認するか、薄めた次亜塩素酸水(用途に応じた濃度で使用)を使用する方が安全です。例えば、厚生労働省のホームページでも、次亜塩素酸水に関する情報が提供されています。

(参考:厚生労働省:次亜塩素酸水に関するQ&A

2-2. 布・ぬいぐるみおもちゃの徹底除菌法

布製のおもちゃやぬいぐるみは、汚れや菌が繊維の奥に潜り込みやすいため、洗濯機での丸洗いが最も効果的です。洗濯表示を確認し、洗濯ネットに入れて、ベビー衣類用の洗剤で洗いましょう。高めの温度のお湯(40℃〜60℃程度)で洗うと、より殺菌効果が期待できますが、素材によっては縮む可能性もあるため注意が必要です。

洗濯後は、天日干しでしっかりと乾燥させることが重要です。紫外線には殺菌効果があるため、日差しの当たる場所で完全に乾かすことで、残った菌の繁殖を防げます。

もし洗濯できない場合は、スチームクリーナー除菌スプレー(布製品にも使用できるもの)を活用し、定期的に風通しの良い場所で陰干しをして、湿気を飛ばしましょう。

2-3. 電子おもちゃ・知育玩具の注意点と除菌のヒント

電子おもちゃや電池を使用する知育玩具は、水に濡らしたり、アルコールを直接吹きかけたりすると故障の原因になるため、除菌方法に注意が必要です。

まず、電源を切って電池を抜きます。次に、固く絞った清潔な布で、表面の汚れを丁寧に拭き取ります。特に、赤ちゃんが口に触れる部分は、念入りに拭き取りましょう。

その後、除菌効果のあるウェットティッシュ(アルコールフリーで赤ちゃんに安全な成分のもの)や、次亜塩素酸水を含ませた布で優しく拭くのがおすすめです。ボタンの隙間などは、綿棒を使うと汚れをかき出しやすいです。完全に乾燥させてから電池を戻し、電源を入れるようにしましょう。

水没や過度な摩擦は故障の原因になるので、あくまで優しく拭き取ることを心がけてください。